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「家賃って毎月払ってるのに、なにも残らないよね」
こんな風に思ったことはありませんか?
20代でも住宅購入を考える人が増えてきた背景には、家賃=消えるお金、購入=資産になるという考えが広がっていることがあります。
しかし実際には、家を買えば確実に得をするわけではなく、損か得かはライフスタイル次第です。
この記事では、20代で「買うべきか」「借り続けるべきか」の判断軸を整理し、不動産購入における“真実”をわかりやすく解説します。
家賃を払っても資産にならないって本当?
賃貸住宅の家賃は、当然ながら支払った時点で“相手の利益”になります。
つまり、何十万円、何百万円払っても、自分には1円の資産も残りません。
この点を「もったいない」と感じるのはもっともです。
一方、住宅を購入すれば、月々の支払いは“ローン返済”となり、**完済すればその家は「自分の資産」**になります。
家賃と同じように支払いながらも、最終的には資産が手に入るというのが購入の大きな魅力です。
ただし、注意したいのは「資産になる=得する」とは限らない点です。
家の価値が下がったり、ライフスタイルに合わなくなったりすれば、むしろ損をすることもあるのです。
20代が住宅を購入するメリットとは?
若いうちに家を買うことには、以下のようなメリットがあります。
- ローン完済が早くなる(定年前に住居費がゼロになる可能性)
- 長期間住宅ローン控除などの税制優遇が受けられる
- 早くから“資産形成”を意識できる
- 金利の安い今なら、低負担で借入しやすい
また、コロナ以降、テレワークや在宅勤務が増えたことで、都市部に住む必要性が下がり、「買って住む」という選択が現実味を帯びてきました。
「将来の安心」を考えるなら、若いうちから住宅を所有しておくのも悪くない選択肢です。
20代で家を買うデメリット・注意点
一方で、20代の住宅購入には大きなリスクや注意点もあります。
- ライフステージの変化が激しい(結婚・転職・引越しの可能性)
- 資産価値の下落リスク(郊外や築古物件では売却時に損することも)
- 初期費用や維持費がかかる(登記費用、固定資産税、修繕など)
- 万が一住めなくなった時の“出口戦略”が難しい
「まだ将来の予定が見えない」「仕事も変わるかもしれない」という人にとっては、住宅購入は“自由度を失う”選択になることもあるのです。
また、若いうちは収入が少ないため、住宅ローンの審査もハードルが高くなる可能性があります。
無理に買ってしまうと、家計が圧迫されて生活に余裕がなくなるケースも。
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家賃と住宅ローン、どちらが得かを見極める視点
よくある比較が「家賃と住宅ローン、どっちが得か?」という話です。
たとえば月8万円の家賃を10年払えば960万円。
このお金が「消えている」と考えれば、同じ金額で買った方が“得”と感じるかもしれません。
ただし、購入には
- 諸費用(仲介手数料・登記費用)
- 固定資産税
- 修繕費用
- 引越し・家具購入費
などがかかります。
また、売却時に想定より安くなったり、買い手がつかなかったりするリスクも考慮する必要があります。
つまり、「家を買えば絶対得」ではなく、「自分のライフプランに合っているか」が最重要なのです。
結論:20代が家を買うなら“自己分析”がカギ
家賃がもったいないと思うのは自然な感情です。
でも、それだけで“買う”と決めてしまうのは早計です。
20代で不動産を買うかどうかの判断は、以下のような軸で考えると明確になります。
- 将来の勤務地・働き方の見通しがあるか
- その街に5年以上住みたい明確な理由があるか
- ライフプラン(結婚・転職・起業など)の可能性を織り込めるか
- 総支出額(購入・維持・売却)を具体的に試算したか
これらを自問自答したうえで、「自分の選択」として購入できるのであれば、20代での不動産購入は非常に価値ある選択肢になり得ます。
「買う」も「借りる」も、どちらも正解です。
正しいのは、あなた自身の未来に合った選択です。
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