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「20代で家を買うなんて早すぎる?」「まだ独身だけど、住宅ローンって組めるのかな…」
そんな声が増えている今、20代でマイホームを購入する人が少しずつ増えてきています。
低金利が続く今の日本では、住宅購入に踏み切るタイミングとして“悪くない”とも言われています。
とはいえ、20代ならではのライフプランや働き方の変化を見越さなければ、後々後悔するケースもあります。
そこで今回は、「20代で家を買うこと」のメリットとデメリットをわかりやすく整理し、自分にとって本当に“アリ”かどうかを判断できるように解説します。
メリット① 家賃が“資産”に変わる
賃貸では毎月支払う家賃は「消えるお金」ですが、住宅ローンなら支払いの一部が自分の資産として残ります。
20代のうちから買えば、完済するのは60歳前後。
つまり、定年後の住居費が“ゼロ”になる可能性が高いということです。
また、頭金が少なくてもローンが組みやすい時代になってきており、若いうちに購入して長期ローンで返済するという選択肢も現実的になっています。
住宅購入は“住居費を積み立てている”という感覚を持てるのが最大のメリットです。
メリット② 住宅ローン控除などの優遇を長く活用できる
住宅ローンを組むと、「住宅ローン控除」という税金の優遇措置を受けられます。
この制度では、年末のローン残高に応じて一定額が所得税などから控除される仕組みです。
20代で購入すれば、長く制度を活用できる分、お得になる可能性が高いのです。
また、若いうちは体力・気力ともに余裕があるため、DIYやリフォームに挑戦したい人にとっても、購入メリットは大きくなります。
「20代=買わない方がいい」という固定観念を捨て、“制度”と“自分の性格”に合えば十分アリな選択です。
メリット③ 働き方や人生設計が明確な人には合理的
「今後もずっとこの会社に勤めたい」「この街が好きだから、将来も住み続けたい」
そんな“自分軸”がある人にとっては、20代での購入は非常に合理的です。
特にテレワークや副業を前提とした働き方が主流になってきた今、「住む場所」を自分で選ぶ時代になっています。
都心から少し離れた郊外で広い家を安く購入し、自宅で仕事をするという選択肢もリアルになってきました。
ライフスタイルに合わせた住まいを「借りる」のではなく「所有する」ことで、より自由度の高い人生設計が可能になります。
デメリット① ライフステージの変化に対応しづらい
20代は、結婚、転職、出産など、人生の変化が大きい時期です。
このタイミングで住宅を購入してしまうと、将来の変化に柔軟に対応できないリスクがあります。
たとえば…
- 結婚して引っ越したくなった
- 転勤や転職で住む場所を変えたくなった
- 子どもができて部屋数が足りなくなった
このような場合、持ち家だと売却や賃貸化などの手続きが必要になり、「住み替えコスト」や「時間的ロス」が発生します。
フットワークの軽さを重視したい20代には、これは大きなデメリットとなり得ます。
デメリット② 資産価値の下落リスクがある
不動産には「買った時点で価値が下がる」という特徴があります。
特にマンションや戸建ての場合、築年数が経過するほど資産価値は下がる傾向にあります。
エリア選びや物件の種類を間違えると、いざ売却しようとしたときに「思ったより安くしか売れない」ことも。
20代では不動産を見る目が養われていないこともあり、「安さ」や「デザイン」だけで選んでしまうリスクも高いです。
そのため、事前の情報収集やプロのアドバイスが必要不可欠です。
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結論:アリかどうかは「人生設計×情報量」で決まる
20代で家を買うのがアリかどうかは、「自分の人生設計がどれだけ見えているか」「どれだけ情報を持っているか」で決まります。
- ライフプランがある程度固まっている
- 収入や仕事の安定が見込める
- 賃貸にお金をかけるのがもったいないと感じる
こういった人には、20代での購入は大いに“アリ”な選択です。
一方で…
- まだ将来の見通しが不透明
- 仕事や人間関係の変化が大きそう
- いろんな街に住んでみたい
このような人には、賃貸で身軽に動ける選択が向いています。
どちらを選ぶにしても、「買う=ゴール」ではなく、「どう暮らしたいか」という視点を軸にすることが大切です。
早すぎる・遅すぎるは関係ありません。
正しく選べば、20代の家購入は、豊かな未来への第一歩になり得ます。
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